質屋に品物を預けた人の8割は、請け出しにくるそうです。
もともと手放すつもりであれば「買取」してもらえばいいわけですから、質に預ける時点では「手放したくない」という気持ちがあるのです。
ただ、経済的な事情で受けだしが難しかったり。
預けているうちにいらないと思うようになったりして、2割くらいの人がそのまま品物の権利を放棄するようです。
さて、請け出しに必要なのはまず「融資された金額」です。
これを質屋に返すことで、品物を自分に返してもらうのです。
それから預けていた期間分の「質物保管料」です。
これは、ほかの金融機関では「利子」と言いますが、質屋の場合、品物を預かって保管する必要があり、また、融資したお金に対してかかっているものではないので、利子とは性質が違います。
最もその違いがわかるところは、請け出さないなら、質物保管料も払う必要が無いというところです。
利子の様に、マイナスの財産として加算されていくものではないのです。
融資金額に応じ、1か月単位で質物保管料が発生します。
この保管料を払い続けることで、契約期間をいくらでも延長できますので、貸金庫や倉庫代わりに質屋を利用する人も多くいます。